「フレーバーティー」という言葉の意味をご存知ですか?紅茶に親しい人にとってはとても身近な言葉ですが、実際に何が違うのかを説明するのは少し難しくないでしょうか。
この記事では「フレーバーティーとは何なのか」を説明し、よくある間違いを解説した上でおすすめのフレーバーティーをご紹介します。
フレーバーティーとは?
フレーバーティーとは、紅茶(お茶)に果実や花あるいは香料を加えることで、茶葉だけでは表現できない香りを実現させた紅茶(お茶)のことです。
(ブランドによって「フレーバードティー」と呼ばれる場合もあります。)
フレーバーティーと反対に、香りを付けてない茶葉そのままの香りを楽しむ紅茶のことをノンフレーバーティーと呼んだりします。
※少しややこしいのですが、人によってはフレーバーでない紅茶(ノンフレーバーティー)だけを「紅茶」と呼び、「紅茶」と「フレーバーティー」を区別している場合もあります。
代表的なフレーバーティーといえば、アップルティーやピーチティーなどが挙げられますが、果物や花以外にもチョコやキャラメルの香りを加えたフレーバーティーなどもあります。フレーバーティーは人によって好みが分かれることも多いですが、種類が非常にたくさんあるので、お気に入りのフレーバーティーを探してみてはいかがでしょうか。
またフレーバーティーと言えば紅茶のイメージが強いですが、実は緑茶やウーロン茶も紅茶と同じように香りを付ければフレーバーティーになります。フレーバーティーは、加える果実や花の香りだけでなく、ベースとなるお茶の種類(紅茶 or 緑茶など)や産地(ダージリン or アッサムなど)によっても非常に香りに違いが生まれます。
お茶の種類は、フレーバーかノンフレーバーかだけでなく、緑茶なのか紅茶なのか、どの産地で採れた茶葉を使っているかによっても異なります。もっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
よくある間違い「アールグレイ」
アールグレイと言えば、カフェや喫茶店でダージリンやアッサムとよく並んで見かける紅茶のメニューです。ダージリンやアッサムとよく一緒に見かけるため、アールグレイもノンフレーバーだと勘違いされることが多いですが、アールグレイはフレーバーティーです。
アールグレイは、ベルガモットという柑橘類の香りが付けられており、すっきりと飲みやすい味わいが特徴です。ベースとなる茶葉(紅茶)には、中国茶の「キーマン」がよく使われていますが、セイロン(スリランカ)のお茶やダージリンが使われている場合もあります。
アップルティーやピーチティーと違って、使用している香りの名前と紅茶の名前が違うのでわかりにくいですが、アールグレイも主要なフレーバーティーの1つなので知っておいて損はないでしょう。
【コラム】アールグレイの由来
アールグレイは、19世紀にイギリスで首相を務めたチャールズ・グレイ(グレイ伯爵)のお気に入りの紅茶でした。このことから、グレイ伯爵の名前を取り、アール(Earl-伯爵)グレイ(Grey)と名付けられたとされています。※諸説あります
おすすめのフレーバーティー
最後に、私がおすすめするフレーバーティーをいくつか紹介します。
まだあまりフレーバーティーを飲んだことがない・調べたことがないという方向けに、飲みやすく人気のある紅茶を紹介するのでよければ参考にしてみてください。
甘くていい香りがするフレーバーティー
白桃アールグレイ(ムレスナ)
セイロンティーをベースにしたアールグレイに、白桃の香りを加えたフレーバーティーです。クセの少ない紅茶に、アールグレイのすっきりとした味わいと白桃のほんのり甘い香りが合わさっています。バランスが良く、紅茶本来の香りとフレーバーティーの香りを同時に楽しむことができます。
ロゼロワイヤル(ルピシア)
ルピシアで絶大な人気を誇るフレーバーティーです。スパークリングワインとイチゴの香りが完璧にマッチしていて、とても甘くて優雅な香りがします。味自体はあっさりしていて口の中ではほのかに香る感じですが、飲んだ後の香りが抜群です!
アップルティー(フォション)
アップルティーはフォションの代表的な紅茶であり、アップルティーの定番といえばフォションです。クセの少ないセイロンティーをベースにしたシンプルなアップルティーですが、香りやコクが立っており不動の人気があります。
フルーティーながら甘すぎないフレーバーティー
ホワイトサングリア(ルピシア)
ホワイトサングリアは果物と白ワインをイメージした人気のフレーバーティーです。柑橘系の香りが多く含まれており、とてもフルーティーでありながらほどよい爽やかさが特徴です。少し独特な風味がしますが柑橘系の酸味があるため、甘さは控えめで大人のフレーバーティーを感じられます。
マスカット(ルピシア)
甘さは控えめですが、すごくフルーティーでフレーバーティーの醍醐味を味わうことができます。フレーバーティーはずっと同じものを飲み続けると飽きやすいのが欠点ですが、マスカットはさっぱりもしていてクセが少ないため、たくさん飲んでも飽きにくい紅茶です。
緑茶やウーロン茶をベースにしたフレーバーティー
白桃烏龍(ルピシア)
白桃烏龍はウーロン茶ベースのフレーバードティーで、ルピシアの看板とも言えるお茶です。白桃の甘い香りとウーロン茶の特徴的な香りが絶妙にマッチしており、甘すぎずさっぱりもしていて後味も香り豊かです。ウーロン茶は90度以上で淹れるのが一般的ですが、私はそれよりも少し冷ましてから飲むほうが香りが引き立つように感じます。
白桃煎茶(ルピシア)
白桃煎茶も、白桃烏龍と並んでルピシアを代表するお茶です。緑茶がベースに白桃の香りが付与されていて、緑茶が白桃のフルーティーさをまとっているようなフレーバーティーです。
気になるフレーバーティーは見つかったでしょうか?
今回、ルピシアというブランドの商品を多く紹介しましたが、ルピシアはリーズナブルな価格で圧倒的な種類のお茶を扱っており、お試しで色々飲んでみたいという方にはとてもおすすめのブランドです。
フレーバーティーは非常に種類が多いのできっと自分にぴったりのものに出会えるはずです。もし興味を持てたなら、ぜひ自分にとって100点満点のフレーバーティーを探してみてください!