お茶の豆知識

紅茶選びに迷ったらなんて聞けばいい?【紅茶店スタッフが解説】

カフェや紅茶屋さんに行ったものの、どの紅茶を選んだらいいか迷ったことはありませんか?店員さんにアドバイスを求めたくても、なんて質問すれば良いのかが意外と難しい紅茶。

この記事では、紅茶店スタッフの私(オレンジアヒル)が「どのような質問をすれば求めている紅茶を紹介してもらいやすいか」を、スタッフの視点で解説します。以下の3ステップを踏めば、何もわからずに突撃するよりもずっと高い確率で求めていた紅茶と出会えることでしょう。

ステップ1. 好みを伝えるポイントを知ろう

紅茶は選び方に様々なポイントがあります。以下に代表的な例をあげてみます。

  • どんな飲み方がおいしいか
  • どんな香りがするか
  • どんな味がするか
  • カフェインの有無

紹介した以外にも値段や、プレゼントであれば商品のビジュアルなども基準になるでしょう。

ここからは今紹介したポイントを参考に、どのような伝え方をすれば店員さんにうまく好みを知らせることができるかをわかりやすく解説していきます。

ステップ2. 自分の好みを伝えよう

先ほど示したポイントをそれぞれ具体的に解説するので、自分がどんな紅茶が好みなのかを考えてみてください!

どんな飲み方がおいしいか

「どんな飲み方がおいしいか」とは、つまり「ホット」か「アイス」のどちらで飲みたいか、あるいは「ストレート」「レモンティー」「ミルクティー」のどれで楽しみたいかを示します。

他にも様々な飲み方がありますが、ここでは代表的なものを紹介しました。もちろん、ほとんどの紅茶は紹介したどの飲み方でも楽しむことができます。しかし紅茶にはそれぞれ合った飲み方があり、例えば「ミルクティーにして飲みたい」と聞けば、店員さんはミルクティーにしてもしっかりと香りが残る紅茶(例えばアッサムティーなど)を紹介してくれるはずです。ミルクを入れることで香りがわからなくなってしまう紅茶を選ぶことはなくなるでしょう。

どんな香りがするか

紅茶では「香り」が非常に重要な要素になります。紅茶は大きく分けて「ブラックティー」と「フレーバードティー」に分類することができ、自分が「ブラックティー」を飲みたいのか、それとも「フレーバードティー」を飲みたいのかを理解することは、求めている紅茶を知るための大きな一歩です。ここで、ブラックティーとフレーバードティーの違いについて少しだけ解説します。

  • 「ブラックティー」とは、ダージリンやアッサム、セイロンなど、農園で採れた茶葉をそのまま楽しむもので、香料などで香り付けをしていない紅茶を指します。
  • 「フレーバードティー」とは、先ほど紹介したダージリンやアッサム、セイロンなどの農園で採れた紅茶に、香料を加えて香り付けをした紅茶のことです(厳密には紅茶ではないとも言われています)。

紅茶そのものの香りを楽しみたい場合は、ブラックティーを選ぶのが良いでしょう。ブラックティーの中でも、産地や収穫時期によって香りは異なりますが、かなり高度な内容となるのでここでは割愛します。反対に、フルーティーな香りや甘い香りを楽しみたいという場合は、フレーバードティーでどんな香りが好みかを伝えるのが良いでしょう。お店にもよりますが、今では様々な果物のフレーバーや花のフレーバー、チョコやバニラのフレーバーもあったりします。

どんな味がするか

紅茶では「香り」が重要な要素だと解説しましたが、もちろん「味」も楽しめる要素の一つです。

しかし紅茶で感じられる味の違いは、ブラックティーの解説でも述べた通り、高度な内容となります。紅茶選びの参考にするのであれば、ある程度いろんな味を経験してからの方がベターでしょう。

紅茶が持つ味の中で最も目立つのは、おそらく「渋さ」と「苦さ」です。フレーバードティーなどでは、非常に甘い香りの紅茶も存在しますが、だから味が甘いというわけではありません。「渋さ」や「苦さ」が好きかどうかを伝えることは、店員さんにとって大きなヒントになります。

カフェインの有無

最近では、健康面からカフェインの有無を気にする方も多く、ノンカフェインのお茶も増えてきています。例えば、ハーブティーやルイボスティーなどがありますが、これらは「茶」を原料としていないためカフェインが少ない、もしくは入っていません。

ハーブティーやルイボスティーはもともと有名ですが、最近では玄米茶なども流行しており、ノンカフェインでも楽しめるお茶がたくさん登場しています。

ノンカフェインにこだわる場合、選択肢は大いに狭まってしまいますが、それでも楽しむには十分すぎるほどの種類があります。カフェなどでもノンカフェインのお茶を用意しているお店は増えているので、一度聞いてみてはいかがでしょうか?


自分の好みを理解することができれば、上手に好みを伝えることができるはずです!ここまでで、紅茶の好みに関する基本は抑えました。

そして、最後にとっておきの方法を紹介します。

ステップ3. 試飲ができるか確認しよう

これはカフェや喫茶店では難しいかもしれません。しかし、茶葉を売っている紅茶店やセレクトショップで試飲を実施しているところは少なくありません。

気になるなと思った紅茶があれば、試飲させてもらえないか確認してみましょう。紅茶は、香りから味が想像できないことも多く、予想と全く違う味がするケースも多々あるので、一度試飲してみることは正しい買い物をするために重要です。

まとめ「まずは自分好みの紅茶を知ろう」

この記事では、「紅茶選びに迷ったときの質問の仕方」について解説しました。

求めている紅茶を店員さんに紹介してもらうためにも、まずは自分の好みを少しでも知りましょう。自分の好みを伝えることができれば、数ある紅茶の中からお気に入りの紅茶と出会える確率も格段に上がります。

「香り」や「カフェインの有無」など紅茶特有のポイントがいくつかありますが、紹介したこれらのポイントを理解することができれば、上手な紅茶選びをすることができますよ!

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