「渋い!」紅茶を飲んでみたら思ったより渋いと感じたことはありませんか?
この記事では、紅茶が渋いときにできる対処法を6つ紹介します。
最後に渋みが出やすい紅茶の種類も紹介しています。ぜひ自分に合った対処法を試してみてください!
紅茶をミルクティーにする
紅茶が渋いときにできる最も簡単でおすすめな方法は、紅茶を「ミルクティー」にすることです。紅茶はミルクを加えることでとてもまろやかになり、渋みも緩和されて飲みやすくなります。
ダージリンやヌワラエリアなどの繊細な香りを楽しむタイプの紅茶の場合は、ミルクが香りを損なってしまわないように注意が必要ですが、多くの紅茶はミルクを入れても楽しむことができるうえ、ミルクティーは色々な食べ物とも合わせやすいのでおすすめです。
アッサムやウバ、ブレックファストなどの濃いタイプの紅茶は特にミルクティーに向いていて、綺麗なクリームブラウンの水色とまろやかでコクのある味わいを楽しむことができます。
→『ミルクティーにおすすめの紅茶7選【茶葉の選び方も解説】』
【コラム】ミルクティーの淹れ方
ポットで紅茶を淹れるなら、紅茶より先にミルクをカップに注ぎましょう。そのあとゆっくりと紅茶を注ぐことでミルクの成分変化を防ぎ、上品な香りを保つことができます。
はちみつを加えて渋みを抑える
紅茶が渋くて飲みにくいときには「ハチミツ」を加えるのもおすすめです。つまり、甘みを増やして渋みを和らげる作戦です!
砂糖やグラニュー糖を入れるのも1つの方法ではありますが、ハチミツを入れると紅茶にコクが出て、砂糖とは一味ちがった楽しみ方もできます。最近では紅茶ブランドが紅茶に混ぜるためのハチミツを製造・販売していたりと、ハチミツにも色々な種類やフレーバーがあるので自分のお気に入りのハチミツがあるかもしれません。
また「ティージャム」という紅茶に加えるためのジャムも販売されており、これも甘さやコクを出すための優れたアイテムです。スコーンやパンなどに付けても美味しいので、家に1つ置いておくと紅茶タイムの楽しみ方がグッと広がります。
緑茶や白茶をブレンドする
次に紹介するのは、緑茶や紅茶をブレンドする方法です。少し手間がかかりますが、紅茶にこだわりがある方にはとってもおすすめな方法です。
緑茶や白茶は紅茶よりも渋みが弱く、紅茶とブレンドする(混ぜ合わせる)ことで味わいをマイルドにすることができます。ブレンドする緑茶や白茶にこだわることで、自分好みの風味を持った紅茶に仕上げることもできるため、渋みを抑えて飲みやすくしつつ自分にぴったりな香りを作ることなども可能です。
カップを温めておく
紅茶を淹れる前にカップやポットを温めておくことでも渋みを抑えることができます。
紅茶は冷めるとだんだん渋みが強くなってくるため、カップやポットを使う前に温めておくことで保温効果を高め、紅茶が渋くなるのを防ぐのです。カップやポットを温めるにはまずお湯を注いでおいて、使う前にそのお湯を捨てるだけで大丈夫です。温めていないカップに紅茶を注ぐとだいたい8〜12度ほど紅茶の温度が下がると言われています。
また渋みが特別強くない紅茶であっても、カップやポットをお湯で温めておくことで美味しく飲むことができます。紅茶にこだわりのある方の多くがやっているのではないでしょうか?
紅茶の抽出時間を短くする
これは必ずしもおすすめできる方法ではありませんが、紅茶の抽出時間を短くすることで渋みを減らすことができます。紅茶は抽出時間が長くなるほど渋みも強くなるからです。
必ずしもおすすめできない理由は、抽出時間を短くすると紅茶の風味も十分に引き出せなくなってしまうからです。もともと香りがかなり強い紅茶や、反対に香りよりも味わいを楽しみたいといった紅茶であれば気にしぎる必要はありませんが、繊細な香りを楽しむタイプの紅茶ではティータイムが台無しになってしまうのでやめておきましょう。
硬水を使って紅茶を淹れる
これはかなり上級者向けの方法で、紅茶の繊細な香りを残しつつ渋みを少しでも和らげたいという方におすすめです。紅茶を淹れる際に「硬水」の水を使うことで、渋み・苦味を少し抑えることができます。
日本では広く「軟水」が使われているのですが、欧米でよく飲まれている「硬水」はミネラルなどの苦味を打ち消してくれる成分が多く含まれています。普段使っている「軟水」を「硬水」に変えることで、紅茶の香りを損なうことなく渋みを減らすことができるでしょう。硬水を使うのは、レモンティーなどを作るときにもおすすめです。
渋みが出やすい紅茶の種類は?
最後に、渋みが出やすい紅茶の種類とそれぞれの紅茶に合った対処法をお伝えします。
渋みが出やすい紅茶①「ダージリン」
ダージリンは香りが繊細でとても人気のある紅茶ですが、渋みが強くなりやすい紅茶でもあります。香りが繊細なためストレートで飲むのに向いており、渋みを抑えるための対策が一番難しい紅茶だと思います。
紅茶を淹れる前にカップやポットを温めておくのは確実にやっておきたいところですが、それでも渋みが強い場合には、他の茶葉とブレンドするのがおすすめです。少し上級者向けかもしれませんが、茶葉をブレンドするのは決して難しくありません。緑茶や白茶だけでなく、アッサムやセイロンティーなど、ダージリンは色んな種類の茶葉と組み合わせておいしく飲めるので、渋みを抑えつつダージリンならではの香りを楽しみたい方には一番の方法です。
「それほど紅茶ツウではないな」という方は、ミルクを加えるよりも砂糖やハチミツを加えて甘みで渋みを和らげる方法がおすすめです。
ダージリンについてもっと知りたいという方は『ダージリンとは?【紅茶の味や香りの特徴も説明します】』をご覧ください。
渋みが出やすい紅茶②「ヌワラエリア」
ヌワラエリアはスリランカの山岳地帯、とても標高の高いところで採れるセイロン紅茶の一種で、ダージリンと同じように繊細な香りと強い渋みが特徴です。
ヌワラエリアの場合もダージリンと同じような対策をするのがおすすめですが、水色(すいしょく)や味が濃いときにはミルクティーにするのもおすすめです。
もし水色や味が薄く繊細な香りを楽しむタイプの場合は、ブレンドしてマイルドで好みの味わいに仕上げるか、ハチミツを加えて甘みとコクを出すのが良いでしょう。
渋みが出やすい紅茶③「ウバ」
ウバもヌワラエリアと同様、セイロン紅茶の一種で標高が高い山岳地帯で採れる紅茶です。独特の香りとキレある渋みが特徴で、世界三大紅茶にも数えられるほどの人気があります。
ウバも独特の香りを楽しめる紅茶ですが、ダージリンやヌワラエリアに比べて深い水色と味わいが特徴なので、ミルクティーにしてもおいしく飲むことができます。もちろんダージリンやヌワラエリアのような方法を使うのもおすすめですが、お手軽に渋みを抑えたいのであればミルクティーにしてしまいましょう!
最後にセイロンティーを2種類紹介しましたが、セイロンティーをもっと知りたいという方は『【紅茶】セイロンティーの魅力と産地ごとの違いを解説』を読んでみてください。セイロンティーの深い魅力を書いています。